高校生ドラフト

予定通り3限の日本経済史を飛ばして帰宅、PCとTV画面に張り付いてました。

結果からいうと・・・波乱、の一言につきますね。

1巡目の辻内・陽の抽選で、はずれクジを引いたオリックスソフトバンク勘違いして当たりくじと思ってしまったのが事務的な面での波乱。結果的に辻内は巨人、陽は日ハムが交渉権を獲得しましたが、ソフトバンク志望と伝えられていた陽が、ソフトバンクがクジを当てたという誤報で泣いていたのが印象的でした。陽はかわいそうですけど、ソフトバンク自体はいろいろと・・・なので天罰が下った、などという冷ややかな声がネット上では多かったです。陽にはぜひとも北の大地で大活躍して欲しいと思います。

さて、1巡目は抽選があるので競合覚悟で攻めるのか、はたまた競合を避けて一本釣りを狙うのか、という駆け引きが実に面白いのですが・・・やはり波乱含みの指名となりました。

ドラフト会議前の予想1巡指名選手      実際の指名選手     はずれ1位

広島   片山               広島   片山  →   鈴木
楽天   片山               楽天   片山
巨人   辻内               巨人   辻内
日ハム  陽                日ハム  陽
ヤクルト 村中               ヤクルト 村中 
オリ   辻内               オリ   辻内  →   岡田
横浜   山口               横浜   山口
西武   辻内              ☆西武   炭谷
中日   平田               中日   平田
ロッテ  辻内              ☆ロッテ  柳田
阪神   辻内or片山(or鶴)        ☆阪神   鶴
SB    陽                 SB    陽  →   荒川

☆をつけたところが競合を避けるために一本釣りを狙った形。

 このなかで成功したといえるのは西武。西武にとって捕手は補強ポイントにあってますし、炭谷は高校No.1の呼び声高い強打の捕手ですから、一本釣りできたのは御の字です。阪神・ロッテは読みが外れた感があります。特にロッテは明らかに外したと思われ(辻内回避球団がここまで多いとは予想していなかった&柳田ならはずれ1位でも取れた可能性が高い)、バレンタイン監督は歯噛みしていることかと・・・もちろん本当に柳田の将来性を確信しているなら話は別です。
 一方辻内を引き当てた巨人・堀内監督史上最低監督の烙印を押されかけてましたが、これでなんとか回避できた模様。もし外してたら、最初から最後まで・・・と巨人ファンの恨みを一身に背負うことになってたでしょうw


そして我がヤクルトにも嬉しい誤算が。

1巡 村中恭兵 投手 (山梨・東海大甲府
3巡 川端伸吾 遊撃手(和歌山・市立和歌山商業)
4巡 水野祐希 捕手 (愛知・東邦)

1巡の村中が予定通り1本釣りできた上、3巡で他球団のはずれ1位候補に上がっていた川端を拾えたことです。俊足・強打の大型遊撃手で、福留みたいな感じになれると嬉しいです。以前書いた若竹投手も指名可能でしたが、川端を選んだということは川端>若竹という評価だったことがわかります。また、4巡ではネット上で水野と山村の2人の捕手が候補として上がっており、個人的には守備に破綻のない山村を推していましたが、結果的には水野に。おそらく技術的、身体能力的な伸びしろの大きさを取ったと思うので、そういう方針なら異論はないです。山村には大学・社会人経由でスケールアップさせプロを目指してもらいたいです。

結果的には辻内勝負に行かなかったことを差し引いても成功ドラフトといってもいいクオリティ&バランスの良さになったと思います。大学・社会人ドラフトで、希望枠獲得の武内なども考えるとかなり理想的。即戦力左腕が取れなさそうなのが唯一の穴です。
他球団では1巡目で成功した西武巨人、陽が入団拒否しなければ日ハム、さらにほぼ予定通りの指名が出来た中日広島成功ドラフトと言えるでしょう。
逆に、3巡での荒川指名に失敗した横浜(荒川捕手はソフトバンクにはずれ1位で持っていかれた)、陽を外して全体的に小粒になってしまったソフトバンクは現状では失敗ドラフトかと思われます。

もちろん高校生ですから成長次第で結果的に成功・失敗が入れ替わる可能性はいくらでもあります。指名された選手はプロで活躍できるよう、また、指名されなかった選手も大学・社会人経由でプロ入りできるよう頑張ってほしいと思います。