後半戦突入(投手編)

 11連勝中の中日にも勝ってしまいました。ようやく歯車があってきたのか、というかあわせる努力をしだしたのか!?もうちょっと早く動いても良かったと思います。
 それでは投手編を。

ローテーション

  • 藤井
  • 川島
  • 館山

 ローテーションは前半と変わりません。6連戦があまりないので5人でまわす方針らしいですが、中継ぎのゴンザレスが先発をやりたがっているようで、夏バテ防止のためにゴンザレスも投げさせるかもしれないらしいです。
 表ローテはほぼ磐石。防御率奪三振1位の藤井に防御率2.91で4位の昨年の新人王・川島、防御率こそ4.08ですが完封勝利も挙げ、現在勝ち頭の館山。裏ローテの2人も調子さえ良ければ勝てる投球ができるレベルにはあります。
 ここでは館山を紹介したいと思います。館山は大学4年での怪我さえなければ自由枠クラスとまで言われた逸材で、当時は150km近い速球とスライダーを武器にするオーバースローの豪腕だったのですが、フォームチェンジをしてサイドスローに近いほどのスリークォーター投手となりました。当然球威は落ちるのですが、変則投げでスライダー、フォークやシュート回転のストレートを低めに集める投球に専念できれば防御率2点台も狙えると思います。

中継ぎ(接戦時・大量リード時)

  • 右腕 五十嵐 吉川 河端 ゴンザレス
  • 左腕 山部

中継ぎ(敗戦処理・大量リード時)

抑え

  • 石井

 五十嵐の復調により右腕投手の起用法の幅が増えました。昨年登板過多だった五十嵐・河端に加え、サイドスローの吉川が台頭したのも大きいです。吉川はシュート・スライダーを低めに集める丁寧な投球が売り。右腕だけならリーグでもそれなりに安定した陣営かと思います。問題は左腕。正直山部や佐藤はワンポイントでも怪しいレベルです。二人ともコントロールが適当なのが問題です。なぜ昨年即戦力左腕を取らなかったのか謎だと思ったのですが、さほどめぼしい人材がいなかった(めぼしいのは獲得不可能)というのもありました。抑えの石井は何も言うことありません。日本の左腕投手の中でも最高峰の部類だと思っています。

 このようにみてみると、先発が6〜7回まで投げきり、中継ぎが1〜2イニング、抑えが1イニングを投げる形を作るのが勝ちパターンなのがわかるかと思います。まあたいていのチームはそうですが。先発が崩れた場合、それをカバーできるほど打線がしっかりしているわけではないので、先発投手にはなるべく6回2失点までには抑えて欲しいものです。

 あと投手をリードする古田捕手。古田のリードはもちろんいいのですが、投手のタイプによると思います。問題なのはコントロールがない速球派、つまりガトームソンや現在2軍の高井の時のリード。古田のリードはここにこの球を投げられれば大丈夫、というものなので、そこに投げられない投手には余計なストレスがかかり本来の活きた球が投げられなくなってしまいます。狙いすぎて力んで甘いところにいって痛打というのが彼らが崩れるパターンなわけです。彼らが投げるときはせいぜい2分割くらいで(低め、高めや内角、外角)思い切り投げさせるのが一番力を引き出せるのではないかと思います。昨日のガトームソンはコントロールが甘かったのでパワーピッチングをさせた、と古田が言っていたので、さすがに古田、わかってるな、と生意気にも思ってしまいました。