駒苫優勝

　いまさらですが連覇おめでとうございます。愛工大名電や済美など有力校があっさりと敗退する中、地力を発揮しきれたのはすごいと思います。なかでも今春のセンバツで一目見たときから惚れ込んだ投手である田中 将大くん。当時はまだ１年でしたが、すでに140kmを越える速球とスライダー、フォークを外角低めに決める好投手でした。特にスライダーはこれが1年生の投げる球のキレ、コントロールなのかと驚くほどのもの。そしてこの夏、田中君はさらに力をつけて甲子園に帰ってきました。春にはまだ捕手も兼業していたらしく野手投げっぽさが残っていましたが、夏の甲子園では腕の角度が高くなり、また、腕が出てくるのが遅くなっているため打ちづらさはさらに増しているように見えます。フォーム自体はそんなにきれいというわけではないですが、より実戦的な投手らしい投球ができるようになったと思います。当然速球も力を増し、決勝のフィニッシュボールは150kmをマークするほどに。高校2年時では150kmは最速。松坂も達成できなかったらしいです。そしてスライダーも健在。素晴らしい投手になったと思います。このまま成長すればドラフト1位指名は固いです。そして駒大苫小牧の３連覇も２番手投手次第で現実味はかなりあると思います。３連覇はさすがに史上初だと思うのでぜひ目指して頑張って欲しいですね。