フレッシュオールスター セリーグ野手編

1番ライト
飯原誉士(ヤクルト)
5打数4安打1盗塁
MVP獲得。フリーバッティングを見る限りでは振り遅れが目立ったり、芯になかなか当たらなかったり、とイマイチな様子。試合に入ってもあまり変わらなかったのですが、1打席目にピッチャーが取れないところへの当たり損ねのボテボテゴロを内野安打にしてしまったのを皮切りに、2,3打席は渋い当たりのセンター前ヒット、レフト前ヒット。調子に乗って4打席目はセンター前にクリーンヒット。調子がよくない中でしっかり振り切ることで外野まで持っていってしまう勝負強さ、強運さはなんとも心強い。ベースランニングの早さも目立っていました。

2番ショート
松本高明(広島)
4打数3安打1四球
すでに1軍でもそれなりの成績を収めている選手です。守備ではショートゴロの捌きが遅れたりするなど、上手さは感じられませんでしたが、打撃はさすがで鋭い当たりのクリーンヒットを右へ左へと連発していました。現状でも1軍の控えレベルはあります。

3番セカンド
脇谷亮太(読売)
5打数2安打3打点2三振
大卒社会人ルーキーで既に1軍デビューを果たしています。見た目からして足でかき回すタイプ。このような選手はバットコントロールが命ですが、この点ではまだまだ粗い。快足を活かした守備はなかなかのものです。

4番レフト
武内晋一(ヤクルト)
4打数0安打1三振
上位打線で唯一足を引っ張ってました。フリーバッティングのときはことごとく芯で捉えて鋭い当たりを連発していただけに、試合のときの内容の悪さはあまりにも目立っていました。本職ではないレフト守備はある程度慣れてきた感じですが、カットへのスローイングのコントロールは特に素晴らしかったです。ただ、レフトで出場するためにはもっと打撃がパワーアップしなければいけない・・・。打撃技術的には出場選手の中でもトップクラスなので頑張って欲しいものです。

5番ファースト
新井良太(中日)
5打数1安打2打点1三振
大卒ルーキーで広島の新井の弟。セリーグの打線の中で明らかにパワーはトップクラス。フリーバッティングでは柵越えを何発も打ってました。試合でも打ち上げたかと思うような当たりがセンターフェンス直撃の2塁打になるなど、実に兄そっくりです。さすがにまだまだ粗いですが、2、3年後くらいに中日の主軸を打っている可能性は高いと思います。

6番指名打者
中村一生(中日)
5打数2安打(1HR)3打点1三振
優秀選手。フリーバッティングではイマイチでこれで指名打者でいいのか、と思ってしまいましたが、試合では1打席目から左越えHR。ここぞのパンチ力、意外性と勝負強さのある打撃はなかなか面白いと思います。粗いところを改善していけば1軍デビューも見えてくるでしょう。

7番センター
高橋勇丞阪神
5打数1安打2三振
打撃面ではまだまだ粗さが目立ち、スイングの鋭さにも欠けていた。しかし、外野からのバックホームは圧巻。身体能力の高さを見せ付けてくれました。高橋に関してはとにかく打撃。技術向上、パワーアップをコツコツやってほしい。

8番捕手
小宮山慎二阪神
打撃は小宮山の身内の方がおっしゃっていた通りまだまだ物足りないのですが、城所の二盗を刺した時のコントロールは絶妙。スローイングに関しては1軍含めてもかなりハイレベルなところにいます。リード面では追い込んでから速球を要求することが多い。とはいえGの阿部のように一辺倒なわけではなく、個性の範疇に入ると思います。

9番サード
木村昇吾(湘南)
2打数0安打
打撃は、それなりにパワーは感じられるものの、とにかく粗い。よかったのはスローイング。ファーストへの送球は思わず唸ってしまうほど。打撃の確実性を身に付けることが最優先です。

控え

白濱裕太(広島)捕手
1打数0安打1三振1四球
小宮山の後に出てきたせいもあり、スローイングはだいぶ落ちて見えた。打撃も線が細く、スイングスピードも物足りない。全体的なパワーアップが必要だと思います。

星孝典(読売)捕手
1打数0安打
以下同文と言いたいところですが、白濱よりスローイングは安定していました。リードはオーソドックス、打撃はまだまだ、とアピールに欠けていました。

前田大和阪神)セカンド
3打数1安打1三振
高卒ルーキー。本職はショートですが、セカンドの守備についていました。セカンド守備は初めてだったそうです。守備に関してはファームでも評判が高く、ノックのときは軽やかなフットワークを見せていました。打撃では線の細さが目立つものの、しぶとくセンター前に持っていったところは高卒ルーキーとしては将来が楽しみになるものでした。4年後くらいにはいい2番バッターになっていると思います。

川端慎吾(ヤクルト)ショート
1打数0安打
この選手を最も見たかったのですが、故障明けということもあってか、出場は8回からでしっかり見ることはできませんでした。もっと線が細いかと思っていましたが、高卒ルーキーとしては比較的体幹がしっかりしていたのは好感。スイングスピードがもうちょっと速くなれば確実性も上がってくると思います。守備ではイースタン最高の守備率を誇っているのですが、ちょっと腰高になっているのが気になるところ。大型内野手なので仕方ないかもしれませんが・・・。外野へのコンバートもありうるかもしれません。